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《 襟 裳 岬 》

 北海道中南部、日高山脈の末端が太平洋に突出した岬。日高支庁えりも町にある。東側は標高90〜80メートル、60〜40メートル、20メートル前後の三段の海岸段丘が発達し、南西側は中位段丘が海に臨み海食崖となっている。岬突端はこの延長で断崖となり、沖合いには海食台が延びて数キロの岩礁が続く。  寒暖両流の合流する所で、特に5〜8月には海霧の発生が多く航海の難所とされ、1889年(明治22)に灯台が開設され、その霧笛は観光客の旅情をそそる。  岬付近は好漁場で日高コンブの産地として知られ、東側の低位段丘面には襟裳の漁村があり、付近には旅館、キャンプ場などの施設も多く、夏期は特に賑わう。1981年(昭和56)日高山脈襟裳国定公園に指定され、濃霧と岬の荒波のほか、幕末の遭難悲話の百人浜などが北国の印象を強める。JR日高本線様似からバスの便がある。
  SONY 『日本大百科全書』 より
 

襟裳岬に関するホームページを次にてご覧下さい。
http://www2.tky.3web.ne.jp/~azarashi/