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《 地 球 岬 》
 北海道南西部、室蘭市の首部を形成する絵鞆半島最南端の岬。太平洋に臨み、安山岩や集塊岩が露出する50メートル前後の断崖が続き、其の上に1920年(大正9)点灯した地球岬灯台がある。
 岬へは歩道だけであったが、現在では室蘭本線母恋駅を結ぶ観光道路が整備された。岬の一角には展望台があり、眼下に太平洋の荒波が海食崖に白く砕ける光景が展開し、西方には市街背後の100メートル前後の丘を隔てて測量山(200メートル)の無線塔を望むことができる。
SONY 『日本大百科全書』 より