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《クロユリ》 （黒百合） 学名：Fritillaria camschatcensis、ユリ科の多年草
地下の鱗茎より高さ１０〜５０センチの茎を出し、数段の輪生葉をつける。葉は披針形、開花し長さ３〜７センチ、幅１〜３センチ。７〜８月、茎頂に黒紫色、広鐘形の花を開く。高山に生育するものは２ｎ＝２４の２倍体で、花が１〜２個であるのに対し、北海道以北の低地に生育するものは２ｎ＝３６の３倍体で、より大形の花を３〜７個つける。短い花柄がある。花披片は６個、菱状長楕円形または倒披針状楕円形、先は鈍くとがり、長さ２．５〜３センチ、内面基部に腺体がある。雄しべは長さ１．５ミリ内外、花柱は基部から３裂する。果実は長さ２〜２．５、倒卵形、直立につく。名は花色にちなんでつけられ、富山県立山などで古くからいろいろの伝説がある。本州中部以北の高山、千島、カムチャッカから北アメリカに広く分布する。