1977年(昭和52)8月7日の有珠山の活動は、火山地震、噴出した軽石や火山灰、雨による泥流によって周辺に多大の被害を与えた。噴出物は洞爺湖にも多量に降下し、透明度17メートルの湖水も表面が真っ白に覆われた。
湖畔には洞爺湖、壮瞥の両温泉があり、また中島には森林博物館があって、エゾシカが放牧されている。湖を一周する観光道路も整備されて年間約100万人の観光客がある。湖の周辺は、道内でも有数の気候温和な所で、米作、果樹。野菜栽培、酪農の行なわれる農村地域が展開する。
SONY 『日本大百科全書』 より