大雪山 (たいせつざん)、北海道中央部に位置する火山郡。「だいせつざん」ともいう。 |
北海道の最高峰旭岳(2290メートル)を初め、2000メートル前後の峰々が連なる。古生層の基盤の上に、洪積世後期に大量の溶結凝灰岩を噴出して広大な山体をつくり、その山頂部にカルデラが形成されたが、その後、安山岩系の永山岳、中央岳、小泉岳などの火山が生成され、さらにカルデラ壁に沿って北鎮岳、熊ケ岳、白雲岳などの諸火山が噴出したため、カルデラの原型は著しく失われた。洪積世末期に御鉢平の爆裂火口が生じ、沖積世に入って旭岳が形成され、この両者は今も噴気孔が活動中。 |