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マーガレット marguerite 、学名:Chrysanthemum frutescens L.
 キク科の多年草。カナリア諸島原産。種名のfrutescensは低木状の意味で、茎の基部が木質化することによるが、和名のモクシュンギク(木春菊)も同様の理由による。全株無毛で、茎は高さ約1メートルで、よく分枝する。
 冬から春、茎上部の葉腋から花茎を出し、径約5センチの頭状花を頂生する。頭花は一重咲きで、舌状花は白色、管状花は黄色が普通であるが、八重咲きの品種や、舌状花が淡黄色の品種もある。
 切り花にするほか、鉢植えおよび花壇植えにする。栽培は排水の良い砂質壌土が適し、多少水分の多い所でよく育つ。寒さに弱く、冬は暖地以外ではフレームか温室で育てる。繁殖は挿芽により、5〜6月に挿し、8〜9月に定植し、冬期の切り花にするほか、挿芽活着後に鉢上げする。
    SONY 『日本大百科全書』 より