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芝桜(しばざくら)
 学名:Phlox subulata L.、ハナシノブ科の多年草、アメリカ東部原産で、英名はモス・フロックス。茎は低く5〜10センチ、地面をはうようにして広がり、よく枝を密生し、初めは軟毛をつけるが、基部は木質化する。葉は常緑で堅く、披針形または針状で長さ約1センチ。
 3〜5月、葉腋(ようえき)または枝先に桃紅色で径約2センチの5弁花が、茎葉を覆い隠すように咲く。花弁は倒心臓形で深い欠刻がある。がく片は針形。白色花のリットル・ドット、濃桃色花のライラック・クイン、覆輪のニシキバなど多くの園芸品種がある。花壇、石垣、ロッケリー、グリーンベルトなどに栽培、観賞する。
 繁殖は株分け、挿し木による。挿し木の場合は10月に15センチくらいの挿し穂をつくり、基部の3分の1を土中に埋める。耐寒性は強い。
   SONY 『日本大百科全書』 より