本文に戻る

 左側から、一つ前の画像の続きとなり、端に見えるのが「百人浜」。昔、海の難所として知られる襟裳岬周辺海域で、南部藩の大型船が遭難し、多くの水死体がこの浜に打ち上げられ、わずかばかりの生き残った人も、飢えと寒さで亡くなったというもの。その数が100人にもなったため、百人浜と名付けられたという。
 また、戦時中にこの辺りの林を燃料として利用した為、土砂が流れ出して海を埋め尽くし、日高コンブが育たなくなったことから、NHKの”プロジェクトX”の舞台となったがこの辺りである。春が来ても何も無い襟裳から、立派な榛松林の襟裳になっていた。
 右は、襟裳岬の延長上に延々と2キロも続く岩礁地帯で、日高山脈がそのまま海に続いていることを物語っている。この日は秋晴れで紺碧の静かな太平洋だったが、26年前に訪れた時は、丁度10メートル以上はあろうかと思われる土用波が何重にも押し寄せて、黄金道路は通行止め寸前の状態だった。