うつレベルの自己チェック |
この判定チェックリストによって、うつ状態の程度が判ります。合計20の質問に対して該当する部分の点数を合計してください。合計14点以上の場合は、次に進んで、どう対応したらよいのか、確認してください。
1.毎日のように気分が沈んだり、落ち込みを感じる 2.普段なら楽しいはずのことが楽しめない 3.ものごとに興味や関心がわかない 4.疲れやすく、何をするにも億劫である 5.夜、よく眠った感じがしない 6.食欲がなく、体重が減っている 7.いらいらして、居ても立ってもいられない気分になる 8.集中できず、考えがまとまらない 9.判断力が低下し、ものごとがなかなか決められない 10.遣っていることに自信がもてない 11.周囲に迷惑を掛けているように感じる 12.自分が役に立つ人間だとは思えない 13.いっそのこと死んだほうが楽だと思う 14.午前中、気分がすっきりしない 15.何となく動悸がして気になる 16.頭が重くどんよりしている 17.以前より首や肩がこる 18.以前より便秘をしやすい 19.胃の痛みや不快感を感じる 20.最近、異性に関心が持てなくなっている
|
|
|
|
こんな対応をしましょう |
0〜13点:あなたの心はおおむね健康と言えるでしょう。
14〜27点点:心身ともに疲れ気味です。意識して休養をとりましょう。
・気づかぬうちに少しずつ疲れがたまっています。未だ頑張れそうな気がしますが、ここで無理を重ねると心身の不調が徐々に襲ってくるでしょう。 ・そこで、普段は夜更かしをしないで、充分な睡眠を心がけ、休日には好きなことをして心身をリフレッシュしましょう。 ・心身の疲れをとるためには、肩の力を抜いて少し気ままに生活することが必要です。 ・また、職場で悩み事があるときには、一人で解決しようとしないで、信頼できる上司や同僚に相談してみましょう。
|
・本人は元気がなかなか出ないようです。これは気持ちの問題ではなく、いろいろなストレスのために、少しずつ心身のエネルギーが減ってしまったからです。 ・家庭では充分に休養をとらせましょう。休日は、本人の行動に注文をつけずに好きなようにリラックスさせてあげましょう。 ・仕事や職場の人間関係については、それとなく聞いてあげるとよいでしょう。 ・また、家庭の中で解決しなければならないことがあれば、第三者の知恵を利用してもよいでしょう。
|
・本人は最近スランプ気味で、何となく覇気が無いように見えます。 ・仕事の内容が変わったり、仕事の量や責任が増えたりなど、本人をとりまく環境の変化はないでしょうか。また周囲との人間関係はうまくいってますか。少し時間をかけて、本人の話を聞いてあげましょう。 ・しかし強引に話しを聞きだそうとしたり、根ほり葉ほりしつこく尋ねてはいけません。 ・はじめは、本人の話すペースに合わせて耳を傾けるのがコツです。それにより、本人のストレスも減っていくものです。
|
28〜41点:うつの傾向がみられます。一度、健康相談を受けましょう。
・何となく疲れやすい毎日ですが、以前だったら元気を出そうと思ったら出せたのに、とも感じるでしょう。 ・何となく気力が出ない、何となく億劫、何となく頭が重いというように、漠然とした心身の不調感が続きます。 ・このような状態が2週間以上続いていたら、自分で何とかしようとしないで医師や看護婦に相談しましょう。 ・早めにケアすれば、回復も早まります。動悸や頭痛、腹部不快感などの身体症状が続く場合には、きちんとした検査が必要になることもあります。
|
・会社へ行く姿がつらそうではありませんか。心身の疲れが少したまっているようです。 ・疲れている人に「頑張って!」と励ましても、元気の源である心のエネルギーが少なくなっているのですから、かえって本人を苦しめます。 ・家庭では充分に休養がとれるように配慮することが先決です。 ・また、身体のだるさがとれない、食欲がない、頭痛がする、などの身体症状が続くようでしたら、近くの内科などで受診するようにしてください。
|
・仕事の能率が落ちたり、口数が少なくなったり、など普段の本人らしくない様子がうかがえます。 ・少し元気づけようと退社後、飲みに誘っても、本人にとっては、それさえ煩わしく感じる場合もありますので、無理じいは禁物です。 ・職場のストレスが強まっているときには、「仕事の打ち合わせ」というように適当な理由をつけて、別室で本人の話をじっくり聴いてあげるとよいでしょう。 ・2週間以上このような様子が続いているときには、会社の産業医や保健婦に相談するようにすすめてください。
|
42点〜:うつの可能性があります。早めに専門医の診察を受けましょう。
・心身の疲労がかなり蓄積しています。 ・今の状態から抜け出そうとして自分の意識的な努力だけに頼ることは、むしろ症状を悪化させてしまいます。 ・治そうとあれこれ遣ってみても治らない、その結果、いらいらしたり、さらに落ち込んだりすることがあるからです。 ・うつは病気であって、その人の心が弱い、頑張りが足りないということが原因ではありません。 ・病気として治療を受ければ、必ず回復するものです。従って、心療内科や精神科などの専門医に早めに受診することが必要です。
|
・本人は心身の不調のために会社を休みがちで、家庭でも昼間から横になっていることが多いでしょう。 ・近所の内科などで受診しても身体的な異常はないといわれてしまいます。しかし、本人が、これ以上周囲に心配をかけたくないと渋っても、必ず心療内科や精神科などの専門医に受診させるようにしましょう。 ・うつという診断で治療が始まった場合には、普段の療養環境が重要です。 ・本人が自分のペースを守って生活すれば必ず回復しますから、日中、自宅でごろごろ、だらだら過ごすこともうつの回復のプロセスだと思ってください。
|
・本人は最近、身体の調子が悪いということで休むことが多く、やっと出社しても普段のような気力はみられません。 ・このようなときに元気づけようとしたり励ましたりすることは、逆効果です。かえって本人の焦りやいらだちを強め、生きていても自分は周囲に迷惑をかけるだけだなどと悲観的にさせることがあります。 ・こういう状態のときに一番大切なのは、心療内科や精神科などの専門医の治療を受けさせることです。 ・場合によっては家族に連絡を取って受診させるようにしましょう。そして、本人をゆっくりと休ませることが重要です。
|
ストレス解消チェック |
1.趣味やボランティアのサークルに入っている 2.仕事以外に熱中できるものがある 3.定期的にスポーツをしている 4.仕事とは無関係な資格取得などにチャレンジしている 5.定期的に会って飲んだり雑談する友人が3人以上いる 6.定年後の生き方の方針が決まっている 7.年に2回以上、仕事を離れて3泊以上の旅を楽しんでいる 8.そこに行けばホッと安心できる場所が近くにある 9.あなたにとっては家庭は憩いの場である 10.毎日のようにメールで受発信している仲間がいる
11.とくに出世は望んでいない 12.適当な口実で残業や休日出勤を断ったことがある 13.有給休暇はきちんと消化している 14.休日に仕事のことを考えることはめったにない 15.明日の心配より今日が大事だ 16.会社の方針が自分に合わなければ、転職の道もある 17.会社でイヤなことがあっても、一晩寝れば忘れられる 18.働くより、遊ぶほうが好きだ 19.他人の評価よりも、自分自身での評価のほうが大切だ 20.いざとなればどんな仕事をしても食べていける自信がある
|
|
以上は、全土浦地域担当精神科専門医、土浦メンタルクリニック所長、白石博康先生の資料によります。