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《 利尻島 》
 北海道北部、日本海に浮かぶ島。利尻水道を隔てて北海道本島の西約20キロに位置し、北西約10キロの礼文水道を隔てて礼文島と相対する。全島が成層火山利尻山(1719メートル)からなり、南北19キロ、東西14キロのほぼ円形の島。島名はアイヌ語のリシリ(高い島)に由来する。東半部は宗谷支庁利尻富士町、西半部は利尻町に属す。利尻山は利尻富士とも呼ばれる美しい円錐火山であるが、山頂部は著しく開所を受けている。山麓にいくつかの寄生火山があり、火山性扇状地を伴っている。集落はすべて海岸部に立地し、コンブ干し場が広がっている。集落を結んで島内を一周するバス道路が通じる。沓形岬、オタドマリ沼、姫沼などの景勝地があり、利尻礼文サロベツ国立公園に指定されている。
  SONY 『日本大百科全書』 より