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《カワセミ》 (翡翠・魚狗) kingfisher 鳥綱ブッポウソウ目カワセミ科
 日本で留鳥として全国で見られるが、ユーラシアの中部以南、北アフリカの一部、アフリカ南部、インドネシアとオセアニアの一部に分布する。全長約17センチ、翼長約7.5センチ、頭上は暗緑色、後頚背、腰は青緑色に輝き、体の下面は橙黄色をしている。緑色の宝石翡翠の名は、このカワセミの色に由来するものと思われる。嘴は黒いが、雌は下の嘴の基部が赤い。足は短くて赤色をしている。つねに川、池、沼などの近くにすみ、水の上の横枝、水の中の杭や岩に止まって魚をねらう。魚を見付けると急降下して水に飛び込み嘴でとらえる。低空飛翔をしてから飛び込む場合もある。一旦魚を飲み込むが、骨などの不消化物は小さな塊にして吐き出す。鳴き声は、チッチーと鋭い
SONY 『日本大百科全書』 より