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《登別温泉》 
 カルデラ湖の倶多楽(くったら)湖の外輪山である日和山(ひよりやま)南麓にある温泉。カルデラ湖の倶多楽(くったら)湖の外輪山である日和山(ひよりやま)南麓にある温泉。支笏洞爺国立公園域。爆裂火口の地獄谷から湧出する硫黄泉のほか、明礬、酸性、食塩など各種の温泉が温泉街のあちこちにある。約1500平方メートルの浴場面積をもつ第一滝本館をはじめ、多くのホテル・旅館が軒を連ねる。北海道大学の温泉治療研究施設も置かれる。付近には大小無数の爆裂孔が噴湯する地獄谷、熊牧場などがある。室蘭本線登別駅からバス便がある。

《登別市》 北海道南西部、太平洋に面する工業都市、また温泉保養都市
 1961年(昭和36)幌別町が登別町と改称、70年市制施工。室蘭本線、国道36号が沿岸部を走る。市域は、西部の市役所のある幌別地区と、東部の登別地区に分かれる。幌別の開発は1869年(明治2)仙台藩の一門白石領主片倉邦憲が家臣150人を入植させたのに始まる。市街地を南流する幌別川沿いに田畑が残るものの、隣接する室蘭市からの人口流入で住宅地化が進み、幌別駅を中心に商業地が発達している。
 登別地区は1858年(安政5)武蔵の国の滝本金蔵が宿屋を開いたことに始まる。地獄谷を中心とした登り別温泉、2キロ北方の新登別温泉、さらに3キロ北西のカルルス温泉、新興の臨海温泉があり、道内一の温泉郷となっている。登別原始林は国指定天然記念物。
SONY 『日本大百科全書』 より