本文に戻る

雄阿寒岳
 北海道の東部、釧路支庁北部にある円錐形の火山。標高1370メートル。山名はアイヌ語「ピンネシリ」(雄山)に由来する。阿寒カルデラの陥没後、その内部に生まれた中央火口丘で、安山岩、火山砕屑物が成層火山を形成する。
 山麓周辺のカルデラ内に阿寒湖、パンケトウ、ペンケトウなどの湖をたたえる。植生は標高500メートル以下がエゾマツ、トドマツ、シラカバ、ミヅナラなどの混交樹林帯、1000〜1200メートルがダケカンバの広葉樹林帯をなしている。阿寒国立公園の景勝地で、阿寒湖畔や阿寒横断道路の双岳台から山容を望見できる。
   SONY 『日本大百科全書』 より