写真のこと

拝啓セクレタリ殿
いよいよ今回も残り一週間になりました。
前の金曜日は「ＩＤ−ＵＺ−ＺＯＨＡ」とか言うイスラムのお祭りで工場が休みと なったので、我々も久々にウイークデイで休みを取れました。
本日は最後の日曜日として、本来ならお土産の買い物をする所ですが、何せ此処は観 光とは程遠く土産物など無いし、日常の物を貰っても迷惑するだけでしょうから、最 初から考えていません。
只、皆さんには前にカラグプル市へ行った時に、ヤショダール推薦の物を既に買って 有りますから安心して下さい。
気に入って貰えなければ、ヤショダールの推薦が駄目だったと言う事で、気に入って 貰えれば私がお金を出したとして下さいね、萩原さん。

それから写真ですが、既に撮ったフィルム２本を此方の現像に出して呉れるようにヤ ショダールに頼んでおいた所、３〜４日で出来ると言っていたのに、１週間１０日と 経つのにさっぱり持って来る様子がありません。
催促した所がカルカッタの業者が引き取りに来て現像するのだと言う。
結局２週間も過ぎてやっと先週に出来上がって来ました。
２４枚撮りが２本の現像と焼き増し込みで２００ルピー足らずだから、円安で７００ 円と言った所でしょうか、日本の半値位ですかね、小林さん。

日本なら即日４５分仕上げもあるし、日本へ行ったＢＲＢの検査官達には帰る迄にミ ニアルバムにして土産にしてあげたのとは大きな違いです。
まぁ時間は掛ったけれど、何とか現像が出来ているので、帰ったら直ぐに見て貰える のだから良しとしましょう。
あっそうか、帰ってもゴールデンウイークで休みなんですね。

あと、会社で買ってあった８ミリビデオですが、鈴木課長が搬入の様子を色々と撮っ てあったけれど、仕事外の様子を何とか皆さんにも見て貰おうと頑張っています。
勿論此れは個人の作品のつもりですから、ビデオテープも自分で買って来ています。
金曜日の休みの日から始めたのですが、何せ紙幣印刷工場の為のタウンだけに、あち こちにポリスは居るし、元が共産国家だっただけに街で写真を撮っていてお巡りさん に注意された人が居るとも聞いているし、結構気を使います。
金曜日の休みの日にはゲストハウスの回りと、カルカッタ方面から此処へ来る辺りを 撮り、昨日の朝早く、食事の前に工場の回りでタウンが出来てくる様子などを撮りま した。
そして、今日は近くのサルボニ村を何とか取ろうと決めました。
未だ食料調達の調査で車で市場に行った位だったので、何を撮れるか判らないし、先 ずは朝早く、何も持たずに自転車で調査に出かけました。
近くの街と言っても６キロはあるので、ぐるっと回って小一時間掛っています。
様子が判って朝飯に佐藤さんが用意して呉れた「一平ちゃん」を食べて、今度は撮影 機を持って出かけた次第です。
出来の方は見てのお楽しみとして、まぁまぁ様子は判って貰えるでしょう、ニュー フェースの茂手木さんにもね。

最近はインドへの出入りの度に何かが起こっており無事に帰れるかですが、今度は相 原参事も一緒だし安心です。
（実は「二日半かけての到着」後日談で記した通りバンコック発後にエンジンからの 出火の災難に遭ってしまった）
では、ゴールデンウイーク明けに、お会いしましょう。

敬具　１９９７．４．２０

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