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インドからだよ〜ん-U

平凡な日

拝啓 セクレタリ殿
暫くはお天気が崩れぎみで、夕方から雷と共に大雨になってしまい、健康の為に自転 車通勤していたのが、工場の中の廊下に濡れた自転車を置かして貰う羽目になったり しています。
昨日も夜中に稲光がして何回か停電となりました。

それが今日は爽やかな日曜日です。四月は一番暑い季節だと言われていたにしては、 雨の後のためか爽やかなのです。
冷房も要りません。
夕べ仕事から帰ってからの洗濯物をベランダに干して、そのまま戸も開けっ放しにし てインドの爽やかな空気を部屋へ入れています。

先週末に3名が日本へ向かったので、ゲストハウスもぐっと寂しくなりました。
コックさんを入れても6人しか居ないのです。
その3名は無事に日本へ着いたのでしょうか。
航空会社のストライキで金曜日はカルカッタ泊りになったとのニュースが入っている のですが、その後の消息は判りません。
鎌形君は今回来る時にもバンコックで泊まる羽目になっているし、行きも帰りもご苦 労さまです。
その私も今回は成田で飛び立てずに一泊しているので、他人事ではないのです。

残った我々を尻目に、後ろ髪を引かれる思いで帰った人は、劣悪なる環境から開放さ れてサバサバしているかもしれませんが、残った方としても良いことがあるのです。
先ずは水を心置きなく使えることです。
夕べは洗濯をする一方で、時間を掛けてボイラーで湯を沸かし、風呂に入りました。
今ならシャワー中に水が切れるとか、洗濯はしたけれど濯ぎの水が出ないことなどあ りません。

それから食事も大変なものです。
何せ5人の為にプロのコックさんとインド人のアシスタントとボーイが付いているのですから。
関宿工場の食堂や春日部の寮より間違いなく美味しい物を食べています。
夕食など、エビや魚の料理が最初に出て、食べ終わった頃に作り立ての肉料理が毎晩 出るのです。
これで、白ワインと赤ワインがあったら最高です。
食後のフルーツも付いているのですぞ。

今朝は山内君に持ってきて貰った"一平ちゃん"を食べて、洗濯物を干して、パソコン のゲームを少々やって、そしてノートパソコンのキーを叩いています。
これから、船田係長が残していったクラシックギターなどポロロン・ポロロンとやり ます。
殆ど二十年振りですが、「禁じられた遊び」の「ロマンス」を何とか半分位は指が覚 えていてくれたので、その後を楽譜と格闘するつもりです。

茂手木さん!私が帰るまでは辞めないで下さい。

敬具     1997.4.13

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