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インドからだよ〜ん-U

DOL JATRA

拝啓セクレタリ殿
私は久しぶりの連休で少し休んだ気分になりました。
昨日は相原参事に斎藤さん、宇野製作所の4名と東邦の2名、それに新しいコックの 栗俣さんも一緒に、EAPLのアツール君の引率で観光に出かけて行ったのでした。
サルボニ村から北へ50キロ程で、ビシュナプルと言って古いお寺が幾つかあって、 観光地になっているとの事です。
私は腹具合が今一つで自信が無かったので自重し、皆さんの為に前日から会社の手提 げ3つを使って、ダンボールとアルミ箔とで特性のアイスボックスにし、冷えたビー ルと摘みを見繕って送り出しました。
朝9時発の予定がインド時間となって10時少し前に出かけて行きました。
形はマイクロバスに違いないのだけれど、トラックと同じ太い板バネのスプリング で、さぞ乗り心地も結構なものだったでしょう。
また、カンカン照りの下を自然の空気を窓から一杯に受けて、インドを満喫したこと でしょう。
夕方4時過ぎに焼けて帰ってきた某さんに感想を聞いた所、「ビールとオニギリが美 味しかった」とのこと。
お寺の感想は聞き漏らして仕舞いました。
が、実を言うと感想を聞く勇気が沸かなかったのです。

本日は日本の「春分の日」の代りのような休日で、暦によると「DOL JATR A」 となっています。
何の意味なのか判らないけれど、色のお祭りだそうです。
全インド的なお祭りらしく、色チョークを粉にしたのや、筆記に使う赤インキ、青イ ンキのような物を水で薄めて掛け合って騒ぐのだそうです。
この日は無礼講で知っている人であろうと知らなくても遣られてしまうと聞いてまし た。
先月10日頃のお祭りの時にもBRBの人達がゲストハウスに乗り込んできて、太鼓 を叩いて騒いで行ったので、今回も来るのかどうか、警戒していた所でした。

丁度週報のFAXの為に事務所に出ていた小山主任から船田係長に電話があり、10 5室に呼びに行った時のことです。
玄関が騒がしいので覗くと、白いTシャツを水色、黄色、ピンクと塗りたくられた一 団が入って来ました。
これは大変と船田係長と二人で部屋へ逃げ込みました。
案の定、それぞれの部屋をノックして回っていましたが、着替えも少ない旅先で汚さ れては叶わないので、居留守を決め込んだ次第です。

後から被害の状況を聞き回ると、宇野製作所の吉田課長が食堂に居た所を襲われ、逃 げる際に床が滑って転んだ所を塗り立てられたとか。
宇野製作所の北野部長(ビートたけしの長兄)は部屋に居たのですが、「どんどん」 とドァを叩かれた時に出て行かなかったのは良かったのだけれど、暫くしての「コッ コッ」に開けた所を襲われたとか。
二人とも洗っても落ちない青っぽい粉の跡を顔に残していました。

大変だったのは東邦の二人です。自転車でサルボニ村へ買い物に行くと聞いていたの ですが、片目を満足に開けられない位、惨めな姿で帰って来ました。
詳しい様子は本人達の為に差し控えますので、想像してみて下さい。

この連休、部屋で大人しくしていた方が勝ちでした。
でも一番良かったのは会社でしょう。
何せ、規定による月一回のリフレッシュ休暇で、宿泊代なしで済んだのですから。
その分、来月はパァーと温泉でも行くか。
インドに有ればね。

 敬具       1997.3.24

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